大志田駅へ行こう。

kiuyu

2012/10/14

おことわり

このページは昔公開していたページの誤字等を修正の上で、改めて公開するものです。そのため記載内容が古く、現在にはそぐわないものもあるかもしれません。ご承知置きください。

大志田駅へは今でも田舎に帰った際に行くことがありますが、雰囲気は2004年当時とまったく変わりがありません。変わったことは走る列車がキハ52ではなくキハ110となったことくらいでしょうか。冷房も付いておらず、うるさくて遅いキハ52は好きではありませんでしたが、いざキハ110に変わってしまうと味気無いというかつまらないというか、昔のキハ52が懐しくなり、自分の勝手さに笑ってしまいます。

作成・更新日

大志田駅へ行こう。について

JR山田線の大志田駅、さらにその先への道中です。

はじめに

岩手に帰ってきたものの、ものすごく暇でしょうがありません。友達少ないし。 よく考えてみれば、カブがあるんだから、どこかに行かなくてはもったいない!

せっかくなので、近くの上米内駅から宮古方面に行ってみました。

JR上米内駅

上米内駅

JR山田線の上米内駅です。屋根が空より青いです。 せっかくなら列車の旅としゃれ込みたいところですが、いかんせん本数が少ないです。 ぐっとこらえて、カブちゃんで参りましょう。

JR大志田駅

大志田駅

とことこ走ること約20分。JR山田線の大志田駅に到着です。 付近に民家がありますが、人が住んでいるかどうかは不明です。 部落も見当たりませんし、思わず「なしてこんなとこさ駅があるんだえん?」と考え込みました。

1日3本

大志田駅時刻表

待合室にある時刻表を見ると、上下合わせて1日3本しか列車がありません。 この駅、いらないじゃん。

昔スイッチバック

この駅、昔はスイッチバックだったとか。 いや、そもそもスイッチバックって何ですか?

未舗装路

大志田駅から浅岸駅の道路

大志田駅から上米内駅へ戻っても良かったのですが、 せっかくなので浅岸駅へ向かうことにしました。

ところが、大志田駅から先は道路が舗装されていません。 おっかなびっくり進んでいきますが、完全に山の中。 聞こえるのは川のせせらぎ、鳥と蝉の鳴き声くらい。 見たことの無い綺麗な蝶まで出現する始末。怖いよー。 嫌いだったはずの人工物が恋しくなります。 コンクリートの壁を発見して、「わーい、人工人工!!」とはしゃいでも、 苔が生えていて自然に溶け込んでいます。

都会生まれ都会育ちの方は、「自然がいっぱいなのに、なんで怖がるの?」とお思いになるかもしれません。 理由は簡単、熊です。まだ8月とはいえ、いつどこから奴が出てくるか分かりません。 もしここでカブちゃんがご機嫌斜めになっちゃうと、 徒歩で浅岸か大志田の駅を目指すことになります。 危険ですって。いや、ほんとに。

魅惑の米内川源流

道しるべ

大志田駅から約20分。ようやく舗装された道路が現れました。 良かった良かった。

舗装路を少し行くと、道標がありました。それを見ると、

と、道路が3つに分かれています。

私は米内川の近くで育ちました。ここまで来たら、米内川の源流を見たいものです。 早速、御大堂峠方面へ進み始めました。が、間もなく 「この先_危険_につき車両による通行はできません。盛岡市」という看板が出現。

車両による通行はできないようです。裏を返せば、歩行者による通行はできるようです。 昔々、教習所で 「二輪車はエンジンを止めて押せば、歩行者扱いになる。」と習ったことを思い出しました。 うん、問題無い。

でも、すぐ奴(=熊)に対する不安が頭をよぎりました。今の自分は熊に勝てるか?いや勝てない。

退散。

JR浅岸駅

浅岸駅の落書帳

浅岸駅までやってまいりました。

あまり大志田駅と変わりませんが、駅から少し行ったところに部落がありました。 自動車も止まっていたので、人は住んでいる模様。 安堵のあまり号泣してしまいました(脳内で)。

1日5本

何と、1日に上下合わせて5本も列車が停車します。 すごい!大志田駅とは比較になりません。

やっぱり昔スイッチバック

スイッチバックって、坂を登れないからあったらしいです。 いや、仕組みがよくわからんのですが。

キリストさんの血液

キリストの看板

浅岸駅にある電柱を見ると、「キリストの血は罪を清める 聖書」という、 色使いが怪しい広告がありました。

キリストと言われましても、あたくし困りますわ。 ねえ、宗派が色々ありますでしょ。 「エ○バの証人」とか「統○教会」とか「又吉イ○ス」とかですわね。 あ、又吉さんは違いますか。

耳痛

浅岸駅を出て、次は区界駅へ向かいます。

道はずっと上り坂。耳が痛くなります。 3速なんてとても無理、2速を使ってぐいぐいと上ります。 寒いし雲は近くなってくるし耳は痛いし。

飽きてきた頃、道路が下り坂に。やっと頂上です。

頂上付近で休憩していると、自分が来た方向から車がやってきました。 「この道、通る人がいるんだ~」などと考えていると、 車を運転していたおっちゃんに話し掛けられました。

「この道、どこに行くの?」などとのたまいます。 おいおい、知ってて来たんじゃないのかよ。 「えーっと、106号線に出ると思います。多分。」と、責任を問われないような答え方をしました。

JR区界駅

結局、国道106号線に出ました。やっぱりね。

しかし、出てきた道を振り返ると、どう見てもすぐ行き止まりになっていそうに見えます。 まさかこの道が、上米内駅や、果ては岩泉町に通じているなんて誰が思うでしょう。

おもしろい。

さて、区界駅。付近にはコンビニや道の駅があります。 また、少年自然の家というものもあり、盛岡市の小学生はきっとここでキャンプをしたはずです。 何も無いんですけどね。

やる気村へGo

やる気村

道の駅で一服した後、国道106号線-県道36号線-市道(?)と走り、綱取ダムを経由し、やる気村へ。 んがっ、定休日。定休日ってあんた。やる気が全く感じられません。 やる気で365日24時間営業してほしいものです。

岩手県特別区

岩手県の特別区

ふと足元を見ると、「岩手県特別区やる気村自然植物園」なる板きれが立てかけてありました。 特別区。なんだろう、意味が分かりません。

ゴジララーメン

やる気村と言えばゴジララーメン。ちょっぴり辛いという話は聞いたことがありますが、 食べたことはありません。食べたかったのに。

猫捨て場

猫捨て場

「猫を捨てないでください」といった趣旨の張り紙を発見。 やる気でなんとかしてほしいものですが、そうもいかないのでしょう。

張り紙には「責任を持って最後まで飼ってあげて下さい。」と書いてありましたが、 もうちょっと強めに、 「責任を持って保健所へ渡してください。」の方が良いのではないでしょうか。 生き物を飼うということは、死まで責任を持つことだと思うのです。

もちろん、飼える環境にあるのならば、保健所ではなく最期まで飼うべきですが。

JR山岸駅

山岸駅

何だかんだと山岸駅まで参りました。 住宅街の中にある駅なので、利用率は高いです。

1日12本

上米内発着の列車があり、かつ、盛岡から上米内までの各駅は快速停車駅なので、 なんとなんと1日に12本も列車が停車します。 大志田駅と同じ路線とは思えません。

JR上盛岡駅

上盛岡駅

山岸まで来たら、上盛岡まで行っちゃえー、ということでやって参りました上盛岡駅。

この上盛岡駅、近くに岩手県立病院があるので、通院する方がよく使う駅と思われがちですが、 病院に行くには遠くにある踏切を渡らなければならないので、意外と利用する人は少ないらしいです。 昔は警報機も遮断機も無い踏み切りが、駅近くにあったはずなんですけどねえ。 駅舎を建て替えたときに潰したのかもしれません。

さあ帰ろう、と支度を始めると、踏み切りが鳴り出しました。 線路を見ると、1両編成のディーゼル車がゆっくりと宮古方面へ走っていきました。

おわりに

上米内から浅岸の道は、非常におもしろいです。 真夏だと言うのに半袖では寒いくらいですし、綺麗な蝶はいますし、 舗装されていない道はありますし。散歩がてら走るには最適でしょう。

また行きたいなあ。今度は、ぜひ米内川源流を見てみたい。